先日弊所に送られてきた特許証をみたらなんと登録番号が600万を超えていました。
わが国の特許制度は今から約130年前(明治18年)に始まったのですが、単純に考えるとそれ以来現在まで約600万件以上の特許が誕生したことになります。すごいですね。
ちなみに第1号は、明治18年(1885年)7月1日出願された東京の京橋に住む堀田瑞松氏による「堀田錆止塗料及其塗法」という発明です。簡単にいえばさび止め塗料とその塗り方に対する特許です。
そして、
100万号(登録番号100000)は、昭和46年(1971年)5月6日に出願された「絶縁アルミニウム巻線」(出願人:古河電気工業)、
200万号は、平成7年(1995年)2月8日に出願された「プラスチックレンズ」(出願人:日本油脂株式会社)、
300万号は、平成10年(1998年)9月1日に出願された「金属・有機ポリマー複合構造体とその製造方法」(出願人:科学技術振興事業団、ダイセル化学工業株式会社)
400万号は、平成14年4月19日(2002)に出願された「磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法」(株式会社東芝)
500万号は、平成23年9月6日(2011)に出願された「手術用器具」(出願人:株式会社中京メディカル)
600万号は、平成24年7月6日(2012)に出願された「冷凍装置」(出願人:三菱電機株式会社)です。
第1号から第100万号までが約90年、第100万号~第200万号までが約30年、それ以降は僅か数年で達していることがわかります。
こうやってみるとやはり毎年たくさん出願している大企業が多いですね。大企業では殆どの特許証が倉庫の隅に眠っていることでしょうが、区切りのいい特許証は額に入れて飾っておけば話題になるのではないでしょうか。
ちなみに硬貨や紙幣などでは区切りのいい数字はプレミアが付くようですが、特許ではその価値には何ら関係ないようです。