すみれブログ
ノーベル賞おめでとうございます!
2014年10月7日

青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇名城大教授(85)と、天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本人3氏に2014年のノーベル物理学賞の受賞が決定したそうです。

 

おめでとうございます。受賞は2012年のiPS細胞の山中教授以来、物理学の分野では6年ぶりとのこと。

 

特に、中村教授の場合は、いまの特許法の職務発明を改正するきっかけとなった、あの有名な青色発光ダイオード(LED)訴訟の張本人ですので弁理士として触れないわけにはいきません。

 

ご存じのとおり、この訴訟は中村教授が会社勤務時代に発明した青色発光ダイオードを巡る特許の報奨金を巡る争いで1審ではなんと200億円もの賠償金の支払い判決を受けたものです。

 

ちなみにこの訴訟では原告側の請求額が200億円だったため、その上限額が認められたのですが、裁判所の計算ではなんと600億円まで認められた可能性があったとのこと。

 

600億円ですよ、600億円!

 

見たことありますか?

 

もちろん私はないです。おそらく1万円の札束を6畳一間に部屋にびっしり詰め込んでも詰め切れないのでは?

 

この裁判、結局、控訴審で弁護士がビビって8億円余りで和解となったと思うのですが、産業界に与える衝撃は大変なものでした。

 

この事件がきっかけで今の特許法第35条、つまり職務発明の規定が大幅に改正されて今に至っているのです。

 

ちなみに、最近某新聞社がこの職務発明の改正に関する記事を報道しているようですが、いまの制度になってからはこのような問題は殆ど発生していませんので、ちょっと的外れな印象は拭えませんね。

 

ともかく久々に明るいニュースでビールがうまい!

 

 

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