すみれブログ
憲法草案
2013年06月26日

今朝の朝日新聞に「自民党の憲法草案を読み解く」と題する特集記事が載っていました。

 

この記事を読むと、憲法改正の基本的な理由としては、①自国の安全は自国で犠牲を払って守るべき、②個人の利益よりも公益及び公の秩序を優先すべき、ことにあるようです。

 

ご存じの通り、現行憲法は戦争に負けた日本が米国(GHQ)から押し付けられたものであって我々日本人が主体的に作ったモノではありません。そのため、現行の平和憲法はそれまでの憲法に比べると、二度と戦争ができないように完全に牙を抜かれ、わが国が今後未来永劫、実質的に米国の支配下となるような内容のモノです。

 

たしかにこの平和憲法のおかげで戦後わが国は米国の庇護の元、経済発展にのみ邁進でき、平和で経済的にも豊かになり、焼け野原から驚異的な発展を遂げて先進国の仲間入りを果たすことができました。

 

しかし、現行憲法が制定されてから既に60年を過ぎ、実情に沿わない内容となってきたのも事実です。特に戦争の放棄を定めた憲法九条は、誰が見ても違和感を感じるはずです。

 

また、現行憲法は「個人」が価値の源泉で個人の可能性を最大限活かすよう「国家」があるとの考えに成り立っており、その結果マイノリティの人権があまりにも尊重されすぎて色々と弊害(例えば犯罪集団であるオウム真理教を解散させられないというように、個人の利益のために公益が損なわれているなど)が起こっているとのことです。

 

私個人としては、概ねこの草案には賛成しますが、なかには「緊急事態が宣言されたら何人も…国や公の機関の指示に従わなければならない」とか、「徴兵制を認める」とか、「憲法改正手続を容易にできるように国会の発議要件を現行の2/3から過半数に引き下げる」というような、1つ間違えば国家(自民党)の暴走を招きかねない規定が安易に盛り込まれるおそれもあり、注視していく必要があります。

 

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