すみれブログ
餅は餅屋?
2013年07月4日

特許調査をしていると、時々とんでもない特許公報を目にすることがあります。明細書や特許請求の範囲には日本語らしき文章は書いてあるのですが、何を書きたいのか全く意味不明でいわゆるシッチャカメッチャカな文章というやつです。

 

書誌的事項を見てみると、やはりその殆どは代理人を使わない本人出願でおそらく本人が何らかの指南本の見よう見まねで書いたモノと思われます。

 

なかには請求項の数が数百個、場合によっては数千個にも及ぶモノもあります。出願時の費用(印紙代)は、請求項がいくつだろうと一律15000円ですので気がつかないのですが、審査請求料は、約10万円の基本料金に加えて1請求項あたり4000円の費用がかかります。仮に1000個の請求項があったとすると、審査請求料だけで400万円を超えてしまいます。

 

たしかに我々のような職業代理人(専門家)に依頼すると、出願時に30万円、その後、審査請求費用や中間処理の費用、はたまた特許になった暁には特許料に加えて成功報酬なども請求され、なんやかんやで70万~80万円のお金が懐から出て行きます。

 

これを節約しようとご自身で手続きする気持ちはよく分かるのですが、上記のように審査請求料だけで数十万円以上にもなってしまっては本末転倒です。また、もし自分でやってみてダメだったら専門家に頼もうと考える人もいるかと思いますが、一旦発明が公知になってしまうと専門家でもどうしようもできません。

 

せっかくの良い発明を無駄にしないよう特許をとる際には是非専門家に依頼しましょう。

 

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