すみれブログ
プロになるために必要な時間
2014年09月30日

このあたりこのあたりの記事によると、普通の人がその道のプロと言われるようになるためには1万時間要するといわれています。科学的な根拠やデータはないようですが経験的にいうとたしかにそうかもなと思います。

 

他の業界についてはよく分からないのですが、例えば法律のプロと言われる弁護士の場合、司法試験に合格するためには5000時間程度の試験勉強が必要であると言われています。1日8時間勉強しても約2年~3年程度は要します。

 

そして、見事試験に合格して弁護士になった後は、さらに最低5000時間程度の実務経験を経てやっと一人前のプロの弁護士になれるようです。このあたりに達してから独立開業という意識が芽生えるのではないでしょうか。

 

弁理士の場合はさすがに司法試験ほどの勉強量は必要ないと思いますが、それでも試験に合格するには1500~3000時間程度の勉強時間は必要なようです。税理士や司法書士のような他の士業もだいたいそのくらいでしょうか。

 

司法試験に比べるとたしかに少ないのですが、弁理士試験の受験生はその殆どが社会人ですので仕事以外にこれだけの時間とエネルギーを確保するのは容易ではありません。そのため、合格者の平均受験回数も約5回となっており、実際の勉強期間にすれば6~7年といったところでしょうか。

 

そして、さらに弁理士の場合は、実務では明細書作成という能力が求められます。特許の審査は全て書面で行われますので発明の内容やその権利範囲を全て明細書という書面にする必要があるからです。さらに最先端の技術(発明)を扱うためその技術分野の専門知識も必要となります。

 

そして、1つの技術分野でプロと言われるような明細書を書けるようになるためには、センスのある人で2~3年程度要するといわれていますから、時間に直すとやはり3000~5000時間くらいはかかるのではないかと思われます。

 

さらに、独立開業となると1つの技術分野だけでは心許無いので少なくとも2つあるいは3つ程度の分野をこなせるのが理想です。例えば機械が専門だったらその他に電気あるいは情報処理分野といったようなぐあい。

 

そうすると、弁理士の場合もやはりプロとして独立開業するためには少なくも1万時間以上の経験や勉強が必要ということになります。

 

もちろん職種や個人差もありますし、年齢や経験などいろんな事情がありますから単に時間だけでは計れないのですが、「石の上にも3年」ということわざがあるようにその道のプロとして喰っていくためには少なくとも1万時間程度は必死で頑張る必要があるのではないかと思います。

 

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