すみれブログ
助成金詐欺
2016年01月28日

中小企業や個人企業に給付される補助金や助成金は、銀行融資などと違って返済不要ですので企業経営者の方は是非とも積極的に活用すべきです。

 

でも、その申請から実際給付されるまでいろいろと面倒な手続が必要なようでそう簡単にはいかず皆さん苦労しているようです。

 

先日、弊所のお客様も自社の新製品の開発のためにある助成金を申請したのですが、担当者から様々な条件を突きつけられてしまい、結局断念してしまったそうです。

 

面倒な事務手続は仕方がないのですが、とうしても受け入れがたかった条件の1つが外部発注に際しては「必ず相見積もりをとること」だそうです。つまり、製品を作るための材料や金型などを外注する場合には、いちいち複数の業者から見積書を取り寄せなければならないとのことでした。

 

でも、その見積りのためには相手に図面を提出する必要があり、弊所のお客様もこれを今まで付き合いもない複数の業者に渡してしまうことには我慢できなかったようです。

 

それに相見積もりのためだけに当て馬にされた業者のほうもいい迷惑です。見積書を作るだけでもとれだけの労力を使うか経験した人だったら誰でも知っているはずです。

 

私もかつて何度か相見積もりの当て馬にされた経験があり、それ以来相見積もりが目的と思われる一見さんはすべてお断りしています。

 

もっとも助成金や補助金の原資は税金ですので、あまり条件がユルユルでは助成金に群がる詐欺業者の餌食になってしまいますのである程度厳しくするのは仕方がないでしょうが、無意味に厳格にした結果、受けるべき事業者が断念せざるを得なくなってしまったのでは本末転倒です。

 

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