すみれブログ
いきすぎた規制緩和?
2016年01月18日

1日の記事は年末の予約投稿でしたので、今回が実質的には今年1回目のブログ投稿です。

 

誰が見てるわけでもなく、できれば週1回、最低でも月1の更新を目標にしているのですが、一度更新が滞るとそのままずるずると放置してしまい良くない傾向です。

 

さて、いきなり重いテーマになってしまいますが、今回は先日起きたスキーバス事故に触れたいと思います。この事故では14人もの人が犠牲になってしまいました。その殆どが大学生を中心とした若い世代で同じ年代の子を持つ親としてはいたたまれない心境です。ご冥福をお祈りします。

 

私も20数年前に一度この夜行のスキーバスを利用したことがあります。たしか夜の11時に新宿西口を出発して朝方に志賀高原に到着、そのままゲレンデに直行してスキーを楽しむというスケジュールです。

 

このスキーバスツアーの最大の魅力はなんといっても利便性とその安さですね。往路は車中泊ですので実質一泊分安くなります。復路はホテルから自宅近くの最寄り駅ですので帰宅も楽です。それと見知らぬ男女が同じ目的をもって数時間同じ車内で過ごしますので独身男女にとってはもしかしたら素敵な出会いがあるかもと期待させてくれる要素もあります。

 

でも実際経験してみるとこれは相当キツイ。今のスキーバスはどうかわかりませんが、そもそもあの狭くて固いシートに8時間以上座って脚も十分伸ばせないまま中途半端に仮眠した後のスキーですから相当に体力のある若者限定のツアーです。もうオジサンには無理です。

 

ただ乗ってるだけでも相当疲れるというのに深夜に運転する方はもっと過酷だと思います。しかも今回の事故を起こした運転手の報酬は往復(3日間)で僅か2万円程度だとか。

 

事故から数日経って原因が徐々に判明しつつあるようですが、その要因の一つにバス業界の過酷な価格競争があるようです。今回のバスツアーも過去の教訓を基に国が決めた基準価格を大幅に下回った価格で受注したとのこと。

 

安かろう悪かろうはどんな業界にも共通することで損してまで仕事するような奇特な人はいませんから安い分だけ必ずどこかで手抜きが生じます。プロが巧妙に手抜きしたら素人には分かりませんからね。

 

そういった安い仕事でも受注しないとやっていけないという言い分もあるでしょうが、そもそもそういった業者は人の命に関わるような責任ある事業をやってはいけないし、行政も安易に許認可すべきでないと思います。

 

自由競争のための規制緩和は絶対必要ですが、いきすぎた規制緩和は結局国民の生命や安全を損なう結果になることを行政も国民も強く肝に命じる必要があります。

 

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