すみれブログ
経営者に必要な資質(その3)-人心掌握術-
2015年11月4日

三国志以来、華流ドラマ?に嵌っています。いま夢中になっているのは水滸伝。これは三国志、西遊記と並ぶ中国三大名著の1つで、三国志とはだいぶ毛色が変わっていますがこれも面白い。全86話中、52話まで視聴完了。

 

ストーリーは単純明快で勧善懲悪。腐りきった朝廷と私利私欲を貪る悪徳官吏に陥れられた義に厚い108人の好漢(豪傑)達が悪人達と戦う物語です。

 

三国志は史実をもとにつくられたようですがコチラは殆どがフィクションのようです。ちなみにその内容が権力に刃向かういうものですので中国では歴史上何度か発禁処分を受けたことがあるようです。

 

ここで多くの好漢達が集まるのが有名な梁山泊というところで、その首領の1人が宋江という人物です。

 

この宋江という人物はもともと地主の息子で県の小役人を務めていて風采のあがらない小男ですが、義を重んじ困窮する者には援助を惜しみなく与えることから世間の好漢に慕われていました。

 

この人物が訳あって豪傑達が集まる梁山泊のリーダーになるわけですが、なるほどこの人物は我が儘な豪傑達を束ねるような優れた人心掌握術を兼ね備えています。

 

例えば、山賊と恐れられた梁山泊に捕まった相手にしてみれば、これからどんな酷い仕打ちが待っているか戦々恐々しているのですが、宋江は捉えた相手が有能な人物と見れば敵であったとしても礼儀を尽くし客人のように扱うのです。

 

これで多くの好漢達が感動し、宋江に無条件に忠義を尽くしてしまう。これによって梁山泊は勢力を拡大していくのです。

 

 

翻って会社という組織を立ち上げ、維持発展させていくためには自分1人では限界があり、どうしても他人のしかも有能な人達にその能力を最大限に発揮して貰う必要があります。

 

有能な人達の能力を最大限に発揮させるには如何にその人達の心を掌握できるか、これも経営者にとっては欠かせない資質の1つだと思います。

 

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