すみれブログ
次に目指すべきところは?
2015年09月15日

最近、わけあってコンパクトなデジタルカメラが必要となったのですが、いま持っているのは充電アダプターを紛失してしまって使えなくなったため、やむなく買い換えることにしました。

 

で、まずは取り敢えずネットでいろいろ検索すると、なんと2000万画素で1万円を切る商品が出ています。しかも海外の怪しいバッタ品でなく日本のトップメーカーから売られているものです。

 

もう何年前か忘れましたが、最初に買ったソニー製のデジカメはたしか400万画素で5万円程度だったと記憶していますので、いやはやなんとも最近のデジタル家電の高性能化というか、値落ちはスゴイですね。

 

薄型のデジタルテレビなんかは37形で4万円を切るものまで売られている始末ですからね。こんな値段で果たしてメーカーは儲かるのでしょうか?

 

そのせいか最近ではどのメーカーでもテレビは4Kといわれる超高画質のものが主力商品となっているようで、これはまだまだ大きな値崩れはないようです。でも、これも海外の同等品が安く輸入されるようになれば値崩れは必至です。

 

そうなると今度は8K、16Kといったように際限のない高画質化競争に突入していくのでしょうか。

 

私個人的には、もうそこまでの高画質はいらないだろうと思います。いまのハイビジョンテレビで十分です。特に私のような近眼にとってはちょっと離れれば1Kも4Kも見分けがつかないので無駄な高品質のように思えるのです。

 

これは音響機器でも同じようなことがいえますね。サラウンドとか5.1チャンネルとか、リアルで臨場感のある音を売りにしているものがありますが、一部のマニアを除いてもうそこまではいらないだろうと思います。さすがに最初に聴いたときは凄いなと思いますが、長く聴いていると疲れます。

 

特に音楽なんかは音質よりもその曲の内容やタイミングの方が意外と重要だったりして、ふと耳にした安いトランジスタラジオから流れるモノクロの曲のほうが妙に心に染みいったりするものです。

 

でも、テレビやオーディオをつくっているメーカー(開発者)側にしてみれば、高画質,高音質は常に究極の開発テーマでしょうから、今後も今以上の高画質,高音質のデジタル家電が続々と発売されることでしょう。

 

その一方、こういったデジタル家電に比べるとクルマの方は一向に値崩れが起きませんね。というか寧ろ高価格化しているようなのです。

 

例えば、軽自動車といえば100万円をきる安価なものというイメージでしたが、最近の軽自動車はどれもこれも高くなっていて、グレードの高いものやちょっとオプションを付けると200万円近くになってしまいます。

 

これだったら1300cc程度の普通自動車を選んだ方が安いと思うのですが、普通車のほうも全般的に値上がりしていて簡単に手が届くようなものでなくなってきています。

 

でも、景気が回復しているのか、あるいはクルマ=アイデンティティと考えている人が増えているのかどうか分かりませんが、高級車ほど売れ行きが良いようです。500万円を超えるレクサスのRVなどは納車まで半年待ちだとか。皆さんお金持ちですね。

 

ちなみに、クルマがデジタル家電のように安くならない原因は、材料費の高騰などもありますが、クルマそのものが高度な技術力や巨額の開発費用、製造設備、販売網などを必要とする製品ですから、それがないものがモノマネしたところで簡単に作れないからです。

 

さらに、クルマの場合は目指す方向が多種多様な点が挙げられます。例えば、高度成長期では、高出力・高馬力が売れる要因でしたが、その後、排ガスのクリーン化や安全性、快適性と移ってきて、最近ではハイブリッド車のような静かで高燃費のものが人気です。

 

それに比べるとデジタル家電の場合はその機能が特化されている分、差別化が容易でなく、海外の安い製品に太刀打ちするためには価格以外のところにどれだけの付加価値を付けることができるのかが、メーカーや開発者にとって知恵の絞りどころでしょう。
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