すみれブログ
アルコールインターロック
2015年06月16日

先日、北海道の砂川で悲惨な交通事故がありました。家族5人のうち4人が亡くなり、1人が重体となった事故です。

 

加害車両は、時速100キロ超えのスピードを出していたこと、赤信号を無視した上に飲酒運転だったこと、被害者を救助することなくひき逃げしてしまったこと等がマスコミで大々的に放送されています。

 

被害者家族にしてみれば、ほんの1秒、あるいは0.1秒でも時間が前後にずれていたら、いまでもいつもとおりの平穏な生活を送っていたことでしょう。無念でしょうね。亡くなられた方々の御冥福をお祈りします。

 

報道によればこの事故の直接の原因はやはり飲酒のようです。飲酒運転に対しては近年厳罰化がされていますが、厳罰化だけではどうもこのような悲惨な事故は防げないようです。

 

運転することが分かっていながら飲んでしまう人や飲んでしまうと自制心が利かなくなってしまう人達がいる以上、法律でいくら規制してもこのような事故はいつかまたどこかで起こるでしょう。

 

やはりこの飲酒運転に対しては技術的な対策が不可欠です。現在、飲酒運転を防止するための有効な技術としてアルコールインターロック装置というのが知られています。これは車両側で運転手の呼気から一定量のアルコールを検知すると、エンジンが始動しなくなるというものです。これを全車に装着を義務づけるのです。実際、これらの関連特許は数多く出願されています。

 

でも、ホントに正確にアルコールを検知できるのか、誤作動を起こさないのか、同乗者のアルコールと誤認しないのか等、まだまだ技術的な課題が多くて実効性に疑問があるようです。しかも、実際に飲酒運転するのは全ドライバーのうちほんの一部ですのでそのために全ドライバーに対して多大なコストや手間を強いるのはどうなのか等、反対意見も多いようです。

 

ただ、この事故のようにこちらがいくら気をつけても相手方が飲酒運転をしていたら避けようがありませんから、やはり私としてはこの装置の装着を法律で全車両に義務付けるべきだと思います。シートベルトがそうなったように。

 

でも、アメリカの銃規制問題のように政治というものは常に力が大きいほうになびきますので簡単でないかもしれませんね。

 

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