すみれブログ
エモーショナルはレイショナルを超える?
2015年04月9日

関西の某国会議員が所属していた政党から除籍されたことを「エモーショナル(emotional:感情的)な処分」と表現したことで話題を呼んでいますね。

 

どうしてわざわざ英語を使ったのか分からないのですが、考えてみれば人間の言動のすべてはこのエモーショナルな部分が核となりますから、一連の騒動で党幹部の感情を損ねた以上、この処分は極めて当然なことといえます。裁判だって先ずは結論ありき、といいますからね。

 

ただ、このエモーショナルというのは個々人ごとに違いがあって定量的に測ることができないのですべての規範をこのエモーショナルに委ねてしまうと力が全てとなって社会的な秩序が保たれませんから、法律というレイショナル(rational:理性的)なルールが必要となってくるわけです。

 

本人としては「法律に触れていないのにどうして辞めなければならないのか」との言い分のようですが、人の心の核となる感情的な部分を無視した主張はもはや何の説得力もありません。

 

人は誰しも完璧ではありませんので、ときには理性を超えたエモーショナルな言動をしてしまいますが、これはこれである程度許容すべきです。お互い様ですからね。

 

でも国会議員という国の舵取りを担う重要な立場であればこそ、自分の立場を弁えて理性以前に国民のエモーショナルな部分を十分汲み取った言動が要求されるんだと思います。

 

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