すみれブログ
ギブアンドテイクの法則
2015年01月28日

人間関係はギブアンドテイクで成り立っています。このバランスが釣り合っていればその関係が維持され、バランスが崩れるとその関係が解消されてしまいます。

 

例えば、労使間でいえば労働者は使用者に対して労働を提供する(ギブ)代償として賃金を得る(テイク)ことで成立しています。労働者側からみて労働に見合った賃金を貰っていないと感じたり、使用者側から見て賃金に見合った労働が提供されていないと感じると最後には退職や解雇という形で労使関係(人間関係)が終了します。

 

これは友人同士でも男女関係でもビジネスでも同じですね。

 

特にわかりやすのは男女関係です。例えば男性が気に入った女性に対してアプローチして断られるのは、その女性にとってその男性から得られるテイクがないか、あるいはそのテイクが自分が相手に与えるギブよりも少ないと本能的に感じているからです。

 

美女と野獣のカップルや若い女性とオジサンのカップルをたまに見掛けますが、これらは女性側が美貌や若さを提供し、男性側がお金や地位を提供する関係で繋がっています。ですので関係を続けている過程で精神的なギブアンドテイクが生まれない限り、女性が老いて美貌を失ったり男性が破産したり力がなくなったりしてギブアンドテイクのバランスが崩れた時点でその関係は解消されます。夫婦間でも同じです。

 

友人同士の場合も同じことが云えます。例えば学生時代の親友が就職で離ればなれになってしまって環境が大きく変わってしまい、いつしか音信不通になってしまうような場合です。わざわざ相手に会うために費やす時間や労力(ギブ)に見合ったテイクが相手から得られなくなってしまうからです。

 

もちろんビジネスも同じです。支払うお金(ギブ)に見合った商品やサービス(テイク)が得られないと商取引が成り立ちません。安さが売り物の商品やサービスがある一方、庶民では手が届かない高額な商品やサービスが売れるのもそれ相応のギブアンドテイクが成り立っているからです。

 

結婚や就職ができないとか物が売れないとか仕事がないと嘆いている人は、まずは自分が提供できるギブを客観的に捉え、それと釣り合ったテイクしか得られないという基本的な発想が欠如しているのかもしれません。 多くのテイクが欲しければ、それ相当のギブを提供できるように自分を高めるほかありません。そして多くのあるいは唯一無二の貴重なギブを提供できれば、必ずそれに見合った見返り(テイク)が期待できます。

 

ところで、相手の都合などお構いなしにかかってくる営業の電話。

・マンションを買ってくれ。
・コピー機かビジネスホンを買い換えてくれ。

・プロバイダをうちに変えてくれ。

テイク(クレクレ)ばかりの営業では誰も相手しませんよ。

 

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