テレビを見ているとたまに「国際弁護士」という肩書きの人がでていたりしますが、「国際弁護士」なる資格は存在しません。
同じように「国際弁理士」なる資格も存在しないのですが、「○○国際特許事務所」という名称の特許事務所は多数存在します。
かくゆう弊所も「国際」特許事務所と名乗っているのですが、普通の「○○特許事務所」と何が違うと思いますか。
結論から言えばどちらも同じ日本国の登録弁理士が経営していますので何ら変わりません。
単に国内出願だけでなく、実際に外国出願も取り扱っている(あるいは将来取り扱うつもりの)弁理士が「国際」特許事務所と名乗っているだけです。
ですので、「国際」が付いていない特許事務所は外国案件を取り扱っていないかというと必ずしもそうではなく、結局は命名者(経営者)の好みということになります。
同じく「○○特許商標事務所」というように「商標」を付けている特許事務所もあれば、「○○知財事務所」や「○○弁理士事務所」と名乗っている特許事務所も少なからずあります。ちなみに「特許事務所」は独占名称ですので弁理士以外は使えません。
ただ、「国際」と付ければ外国案件に強そうなイメージをアピールできますし、「商標」をつければ商標に強そうなイメージをアピールできますので、事務所の名称を見ればある程度その事務所の得意分野が推測できます。
弊所では外国案件だけでなく商標も意匠も取り扱いますので、最初は「すみれ国際・特許・商標・意匠事務所」とする案もありましたが、さすがに長すぎるので「国際」だけを残した次第です。
でも、これでもちょっと長いので私が電話を受けるときは「すみれ特許」で済ましています。
ちなみに「すみれ」は消去法で決まったものです。本当は「さくら」や「ひまわり」のような明るいイメージの花の名前を付けたかったのですが、既に他の事務所で使われていましたのでこれにしました。でも、子供の名前と一緒で、長く使っていると不思議と愛着が沸いてくるものですね。