すみれブログ
世の中を変えるのは「変な人」
2014年11月7日

先日ノーベル賞を受賞した中村修二さんの言動について最近いろいろとニュースになっているようですね。

 

でも、むしろあのような個性的な性格だからこそ世紀の大発明が為されたのではないかと思うのですが如何でしょうか。

 

もし、中村さんに協調性があって誰からも尊敬されるような人格者(失礼!)だったとしたら果たしてあのような大偉業がなされていたかおおいに疑問です。そうだとしたらむしろ今ごろは地方の企業の一研究員として恙なく定年退職しているか、あるいは関連企業に再就職して第二の人生を送るというような極々平均的なサラリーマン人生だったのではないかと思うのです。

 

さらに中村さん自身が勤務していた会社を相手取って起こした裁判は産業界に大きな衝撃を与えました。この裁判を1つの契機として職務発明制度が改正されましたからね。そして最近では職務発明の権利の帰属関係を巡って法改正の動きがあるようです。私個人としては現行法で十分だと考えているのですが、どうなるのでしょうか。

 

このように世の中を変えるような斬新なアイデアやイノベーションを果たす人というのは、バランス感覚に優れた常識人よりもちょっと変わった人なのかもしれませんね。

 

そのへんについては一部のお役人も気がついているようで、今年になって総務省が「通称変な人」を募集してその研究費用として最高300万円の補助金を出す企画が始まったようです。

 

この企画は、「世界的に予測のつかないICT分野において、破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために,大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスなICT技術に挑戦する人を支援。閉塞感を打破し、異色多様性を拓く」との謳い文句で、「ゴールへの道筋が明確となる価値ある「失敗」を推奨する」とのことで必ずしも成功は求めていないようです。

 

なんとも仰々しい謳い文句の割りにはちょっと助成額がせこい少ないような気がしますが、コンサバなお役所としてはかなり思い切った企画で良く通ったと感心します。

 

今年の募集は8月で締め切られたようですが、一次選考を通過した応募のタイトルを見るとなかなか面白そうなものがありますね。うまくいったら来年以降も継続しさらにもっと枠を広げるのでしょうか。

 

ただ、変な人の殆どは変な人のまま終わってしまうのでそのあたりの見極めが難しいところではありますが…。

 

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