すみれブログ
偉大な政治家
2012年11月27日

来月の16日に迫った衆議院総選挙

最大の争点は「消費税」「原発」「TPP」だそうです。

どれもすべての国民の生命、安全、生活に直結する重要な事項ばかりですが、たくさんの政党が乱立していてどの党がどんな主張をしているのかよく分かりませんね。どの政党もおいしい公約ばかり並べていますが、かつての民主党のマニフェストをみるまでもなく、本気で信じている国民は皆無でしょう。

とはいっても今後の日本の舵取りをするのはこの人達ですから少しでも日本の将来を明るくしてくれるような候補者、政党に投票したいと思います(もしなければ、AKBにでも投票しますか┐(‘д’)┌ )。

さて、日本の政治家と言えば、かつて田中角栄という豪腕政治家がいました。たしか中学(高等小学)しか出てないのに、持ち前のバイタリティと強烈なリーダーシップのもと、首相まで上り詰め、日中国交正常化、日本列島大改造、所得倍増計画等、日本の高度成長を支えた偉大な政治家の一人です。

また、自らの選挙区である新潟県へのインフラ整備には特に熱心で、関越自動車道や上越新幹線のような大規模事業から都市部での融雪装置設置や山間部の各集落が冬でも孤立しないためのトンネル整備等の生活密着型事業や柏崎刈羽原子力発電所誘致など、地元選挙区に多様な公共事業を誘致しました。それまで冬は雪に埋もれて暗く貧しい地域だった新潟地方に富と希望をもたらし、地元では神と崇められるような絶大な人気を誇っていました。

類い希な人心掌握術と田中節とも呼ばれた独特の話術、豪快奔放の風貌や振る舞いに似合わず相手に対する細かな気配りもあって周りの人々を次々に虜にしていきました。その反面、首相退陣後は、影で政治を操る闇将軍と呼ばれ、金脈政治、派閥政治の象徴ともされ、晩年は汚職事件(ロッキード事件)の刑事被告人のままこの世を去りました。

先日テレビでこの人の当時の演説の一部が流れており、「隣に蔵が建つと腹が立つ」というようなことをいっていました。人の心には卑しいところがあって他人が自分より幸せになったり豊かになったりすると、自分にはなんの関係もないのに勝手に悔しい思いをして腹立たしく感じてしまうというものです。

宮沢賢治が理想とするように隣に蔵が建ったら一緒になって喜んであげ、不幸があれば自分のことのように共に嘆き悲しむ人間でありたいと思うのですが、なかなかそんなふうになれないところが人間の悲しい業だということです。

人間とは何か、政治とは何かを常日頃から考えていたからこそあのような偉大な政治家になれたのだと思います。もはやこんな政治家は現れないでしょうが、今の閉塞した日本を救ってくれるのは、寧ろこのような人なのかもしれません。

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