すみれブログ
起業するならものつくり!
2017年07月4日

常日ごろ中小企業の経営者や個人事業主様からのいろんなアイデアを伺う度に思うのですが、いまもしサラリーマンが起業あるいは独立開業するのであればものつくりが一番です。

 

起業や独立開業というとショップや飲食業、あるいは我々のような士業や医業などがパッと思い浮かぶのですが、なんといってもお勧めはものつくりです。つまり、自分だけのオリジナルの商品を開発し、これを独占販売するメーカーとなるのです。

 

かつてのものつくりは、仮にオリジナルの商品を開発してもそれを宣伝したり,販売するルートが他人依存でしたので、既に販売ルートを持っているとか、特別な人脈があるとかいう限りなかなかうまくいきませんでした。せっかくいいモノを作ってもそれを売る手段がなくて、在庫の山を抱えたまま倒産というのも珍しくなく、かなりリスキーな商売でした。

 

でもいまはインターネットやSNSという画期的な仕組みができたおかげでこのモノを売るという最大のハードルがなくなってきました。しかも、アマゾンや楽天といったショッピングモールを利用すれば、実店舗を持たなくてもモノを売ることができます。

 

そうなるとモノさえよければ十分に商売が成り立つだけでなく、それが大量生産可能な工業製品であれば一発ヒットするだけで一攫千金も夢ではありません。それこそサラリーマンの生涯収入の何倍ものお金を短期間で稼ぐことも可能です。欲しかった家や車、海外旅行等、何でも手に入るし、老後の心配も無くなります。死ぬまでに一度は乗ってみたかったファーストクラスも躊躇なく予約できます。

 

しかも、そのモノを特許や商標などの知的財産権で保護し、それを継続的に独占販売することによってやがてそのモノがその分野でブランド化し、それは大きな財産となって子や孫に受け継ぐこともできるでしょう。江戸時代から続く老舗の殆どが、まんじゅうやお菓子、味噌、醤油、酒蔵、工芸品のようなブランド化に成功したものつくり業者であることがその証拠です。

 

ものつくりというと経験や専門知識が必要ではないかと思いがちですが、そうではありません。必要なのはものつくりに対する熱意とこだわりだけです。これさえあれば経験や専門知識なんかは誰にでも後から付いてきます。人間の能力なんか大差ありません。もともと文系大学卒のサラリーマンだったのに今や産業機械メーカーの社長をして立派に会社を運営している人もたくさん知っています。

 

でも一体、何を作ればいいの?と思うでしょうが、それはあなたがいま一番好きなモノを作ればいいのです。それが好きでしかも得意であれば十分です。ただし、あまりにその市場が大きく既に多くのメーカーが参入している分野では競争が激しく新参者はすぐに退場する羽目になりかねませんので検討が必要です。

 

それよりも一般向きの商品ではないけど一定の需要がある業者向けあるいはマニア向けの商品のほうがうまくいく可能性があります。そういう狭い市場は大手のメーカーが参入してきませんのでアイデアの宝庫だし、特許も取り放題です。うまくいけば短期間でその市場を特許で独占することも可能です。

 

もちろん自由競争の日本では、誰がどんな商売で起業するかはまったくもって自由ですが、ものつくりのメリットは他の商売に比べてあまりにも大きいので起業をお考えの方は一度真剣に検討されては如何でしょうか。

 

ところで、そうゆうお前はなぜそうしないんだと突っ込まれそうですが、いまの私はそういったものつくりをする人達を知財でサポートするのが宿命と考えていますので、いまのところは考えていません。

 

でもそのうち気が変わるかも(笑)

 

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