とか、女性職員が学校給食費を6400万円余り着服して刑事告訴とか(→ココ)。着服した金は、外食費や洋服代、住宅ローンの返済に使ってしまったとのこと。この学校の子ども達はまともな給食が食べられたのでしょうか?
こういったニュースは昔から良く耳にしますが、その都度思うのは、なんでそんな(額)になるまで周りは気がつかなかったんだろうということです。定期的に監査でもしておけばココまでの被害はなかっただろうに。
ま、私自身はいままで経理とか資産の運用係のような他人のお金を管理する仕事は一切したことがないのでまったくの想像ですが、おそらくこういった不祥事を起こす人はふだんから勤務態度も良好で人当たりが良く、会社や組織にも100%信頼されていたんだろうと思います。
だからこそお金の管理という重要な仕事を任されたきたワケで、よくきくようにまさかあの人がといった心境なのでしょう。
でもよくよく人間の心理を研究してみると一見きまじめな人ほどその反動のせいでその裏側というか本音の部分とのギャップが大きかったりします。真偽の程は知りませんがあるきまじめな裁判官がSMクラブの常連客だとか…(別に悪いことではありませんが)、テレビでいつもニコニコと愛嬌を振りまくっているアイドルが実は中身はドロドロだったりとか。
大人になればだれでも本音とは反対の表向きの顔ができてしまうので仕方がないでしょうが、表向きの顔だけで判断してしまうといろいろと人を見誤ってしまうという典型例ですね。
ちなみに人の本性を現す言葉として「性善説」と「性悪説」というものがあります。要するに「性善説」とは「人は生まれつきは善だが、成長すると悪行を学ぶ」ことをいい、「性悪説」とは「人は生まれつきは悪だが、成長すると善行を学ぶ」ことをいうそうです。
そしてどちらが正しいというのではなく人は善悪のいずれも兼ね備え、成長と共に悪行と善行を繰り返すもの、というのが本当のところのようです。ま、そもそも善とか悪とかいうのは人間が勝手に創り上げた概念ですので自然界には善も悪も存在しないのかもしれませんが…。
いずれにせよこういった業務上横領や着服は発覚したときの被害は甚大ですので、人を雇う立場としてはこういった不祥事を防ぐためには「性善説」の立場で考えた方が良さそうです。