すみれブログ
市販の解熱剤で胃潰瘍になった話
2015年12月8日

今日は近所のクリニックで胃カメラ検査を受けてきました。

 

鼻から入れるヤツで痛みや嘔吐がないとの説明でしたが、やっぱりそれなりに痛いわ、ゴボゴボ咽せるわで結構なお手前でした。

 

検査の結果、患っていた胃潰瘍もだいぶ良くなっているとのことで、とりあえず一安心です。ついでにピロリ菌検査を受けて30日分の胃薬を貰って帰ってきました。

 

 

遡れば先月末のこと。いつものように自宅のトイレで大きい方を流そうとしてブツをちらっとみたら、なんとトイレの水が真っ黒。

 

なんじゃ、こりゃー?

 

さては痔が悪化したのか?と一瞬思ったのですが、痔ならば真っ赤な鮮血のはず、というか痔ならば痛くて直ぐに分かります。

 

赤とか赤黒じゃなくてまるで墨汁を垂らしたような真っ黒。50数年生きてきて初めて見る異常な色です。

 

なんかヘンなものでも食ったかなぁといろいろ思い巡らせてみたものの、これといった心当たりはありません。

 

そういえば、数日前から胃がシクシクしているし、なんとなくめまいもしてきます。

 

これはただ事でないと翌日に近所のクリニックを受診したところ、そのお医者さんによれば胃か腸で大量の内出血があってそれが胃酸で分解されると真っ黒な便が出るそうです(ちなみにこういった便をタール便というそうです)。

 

めまいの原因もその内出血による貧血ではないかとのこと。さらに出血量が多いといきなり吐血して救急搬送されることもあるようです(例えばココ)。

 

たしかに昔から季節の変わり目なんかには胃がシクシクしていてその都度市販の胃薬を飲めば直っていたのですが今回はちょっと今までとは事情が違うようです。

 

胃潰瘍の原因というと昔からストレスや暴飲暴食といわれ、さらにはピロリ菌によるものというのが有名ですが、実は薬(解熱剤)によるものもかなり多いそうです。

 

そういえば数日前から風邪を引いていて熱っぽかったのですが期限ものやら飲み会などが集中していましたので市販の解熱剤を飲んでなんとかごまかしてました。

 

ふだん頭痛や熱があるときは○ファリンを服用しているのですが、たまたま切らしていたのでそのときは娘が使っている生理痛用の○キソニンを貰って2~3日間服用したのです。

 

ネットでいろいろ調べると確信はないのですがどうもこれが今回の胃潰瘍の原因のようです。ネットの情報によるとこの手の解熱鎮痛剤は、その本来の作用と共に胃の保護粘液を減少させる副作用があるようです。

 

胃の保護粘液が無くなると当然のことながら濃塩酸である胃酸がそのまま胃壁に触れてしまいますからその部分が溶けて潰瘍となってしまうのです。

 

そしてその潰瘍が酷くなると胃の血管が破れて出血したり、最悪の場合は胃に穴があいて内容物が外に溢れてしまい、致命的な腹膜炎を起こすこともあるとか。ちなみに明治の文豪、夏目漱石もこの胃潰瘍が原因で49歳の若さで亡くなりました。

 

さらに始末が悪いことにふつう出血するほどの胃潰瘍であればその痛みに耐えきれないのでその前に気がつくのですが、この解熱剤による胃潰瘍の場合はその解熱剤自身の鎮痛作用によってその痛みさえ消されてしまうことから本人も気がつかないケースが多く、吐血や下血のように重傷化してから気がつくケースが多いとのこと。

 

私の場合も何となく胃に違和感があるなぁという状態が2~3日続いたのですが、まさか出血するほど酷い状態だとは思いませんでした。1つ間違えれば上の体験談のように夜中に吐血して緊急搬送されていたかもしれません。

 

というわけで薬を服用するときは、市販薬であっても十分に気をつけて安易に服用していけません、という当たり前のお話しでした。

 

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