すみれブログ
失敗しない経営コンサルタントの選び方
2014年11月15日

経営コンサルタントというと口先だけのなんか胡散臭い連中と決めつけて忌み嫌う人もいるようです。

 

たしかになかにはそうゆう偽者もいるかもしれませんが、これは本物と思えるような優秀な人もいますので決めつけはよくありません。

 

経営コンサルタントというのは国家資格ではありませんので、自分がそう思えば誰でも明日から経営コンサルタントと名乗ることができます。ですのでそういった玉石混淆のなかでたまたまへんなコンサルタントにあたると上記のような十把一絡げの評価になってしまうのでしょう。

 

しかし、私は企業の経営者が事業を継続するためにはこういった外部の人間の意見を聞くのは極めて大切なことだと思っています。

 

特に中小企業の経営者の場合、株式の殆どを経営者親族で独占して、会社=社長というように絶大な力を持っていますので、周りの従業員は社長の顔色を伺ってなかなか本音はいえないし、経営者の方もいちいち聞いていられない事情があると思います。

 

そうするとどうしても社長の独断で経営が進んでしまうことになりますが、もしその判断が間違っていたら会社の経営が危うくなってしまうからです。

 

かといってへんなコンサルタントにあたるとお金だけ取られて一向に成果が出ませんのでコンサルタント選びは重要です。

 

では、どんな人が良い経営コンサルタントといえるのでしょうか。

 

まぁ、結論から言ってしまえば「クライアントの要求を100%満足させてくれる人」、ぶっちゃけていうと「儲けさせてくれる人」という一言に尽きてしまうのですが、そんな人にはなかなかいませんので自分で探すほかにありません。

 

①能力を客観的に担保する経歴や資格を有しているか。

たとえばお金や資金に関するコンサルであれば、税理士や公認会計士、元銀行員のようにその分野の基礎知識や能力を客観的に担保する国家資格や経歴を有しているかどうかは大切です。

ただし、経歴の場合は自己申告ですのでその真偽を確認する必要があります。「私は元○○(国内有名電機メーカ)に務めてまして…」、「私はあの○○(有名外資系投資会社)でマネージャーをやってまして…」というのが口癖の人がいましたが、よくよく調べてみると実際は半年しか在籍していなくて、しかもクビになっていた、ということもありますので自己申告は要注意です。

 

②ホームページやブログをやっているかどうか。

もし、過去にいろんな会社とトラブルを起こしたり後ろめたいことがある者は不特定多数の人が見るホームページやブログに堂々と名前や顔写真を出せませんからこれがあるかどうかは極めて重要です。また、実際に事務所を構えているか、固定電話があるか等は重要な判断材料です。ただし、紹介専門で仕事を得ているコンサルの場合等は、敢えて事務所や自宅の住所、固定電話番号を載せない(連絡方法が携帯やメールだけ)こともありますので、その場合はなぜそうなのか確認しておく必要があります。

 

③会社(事務所)の規模は関係ない。

大手のコンサルティングファームのようにたくさんのコンサルタントを抱えているほうが何となく信頼性が高いように思えますが、会社(事務所)の規模とコンサルタントの能力とはまったく関係ありません。
大手といえども結局は担当するのは一人ですし、そのなかでもエース級の優秀な人はコンサル料をたくさん払ってくれる大手クライアントの相手で忙しいので、一見さんの中小企業の場合は仕事がない人だったり、新人が担当することになります。
むしろ、優秀な人はさっさと独立して自分でコンサルタント会社を起こすことが多いのでそういった事務所を立ち上げたばかりの個人を選んだ方が良いかもしれません。

 

④耳の痛いことをはっきりいってくれるかどうか。

仕事が欲しいばかりに社長の顔色ばかり伺って社長の気に入ることしか言えないようなコンサルではあまり意味がありません。もちろん最初からずけずけものをいうのは非常識ですが、ある程度時間が経っているのに本音を言ってくれないようならお金だけが目的ですのでさっさと切った方がよいでしょう。

 

⑤年齢や経験はあまり関係ない。

年をとっても駄目な人はダメですし、経験が浅い若い人でも優秀な人はたくさんいます。特に斬新な発想やイノベーションを起こすためにはむしろ経験が邪魔になることがありますので経験だけを売りにするコンサルは危険です。といってもこの記事で書いたように少なくともその分野でプロと言われるために少なくとも1万時間は要しますので少なくとも3年以上の経験は必要でしょう。
また、ありきたりのことをさも大げさにいうコンサルもたいしたことありませんのでわざわざお金をだして頼む必要もありません。たとえば「先日、ある中小企業を訪問したときのことです。あいにく社長が不在でしたので少し待たして頂いたのですが、私の近くを通る従業員の殆どが見ず知らずの私に対して気持ちよく挨拶したのです。びっくりしました。きっとこの会社は伸びるでしょう」程度のコメントしかできないようなコンサルは毒にも薬にもならないのでさっさと切った方がよいでしょう。

 

⑥相性が合うかどうか。

男女の相性のように経営者とコンサルタントの間でも理屈を超えた人間同士の相性というものがあります。経歴や経験は申し分はないけどなんとなくうまがあわないと感じたら信頼関係を築くのは困難ですので相性が合うかどうかは大切な要素です。

 

⑦本気でクライアントを成長させたいと思っているかどうか。

コンサルタントを仕事でやっている以上、目的はお金です。ですが単に目先のコンサル料だけが目的のコンサルタントはさっさと切った方がよいでしょう。それよりもクライアントの成長を願って本気でコンサルしているかどうかが大切です。つまり自分のコンサルによってクライアントが成長し、その結果たくさんのコンサル料を頂けるというように常にウィン-ウィンの発想をもっているかどうかを見極めることが大切です。

 

⑧複数のコンサルタントを使い分ける。

当然ですがマーケティングのことは、マーケティング専門のコンサルの意見を尊重すべきです。なかには一人のコンサルに心酔しきってなんでもかんでもそのコンサルの意見を尊重する人がいます。たとえば、あるマーケティング専門のコンサルの斬新なアイデアを懇意にしている税理士に相談するようなケースです。その相談を受けた税理士はマーケティングは専門外ですので取り敢えず当たり障りのない常識的なアドバイスをするのですが、そのマーケティング専門のコンサルにしてみれば当たり前のことをやっていてはものが売れないので斬新的なアイデアを提供した訳ですのでそのあたりの事情を見極めないとコンサルを頼んでも意味がありません。

 

 

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